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補足
- オープンソースは、ソースコード(果物の樹にあたります)を公
開します。
- そして、自由に利用(複製、改良、再配布)できるという条件を
持っています。
- これは、ソフトウェアに対する著作権の利用許諾により強制され
ます。
- 実行形式ファイル(果物にあたります)の無償配布は、実はおま
けに過ぎません。
- オープンソースソフトウェアは、販売(有償配布)しても構いま
せん。
- 同時に、無償で配布したり、購入者が再配布したりもできるの
で、どう差別化するかが重要です。
- ソフトウェア特許や商標権により、制約を受ける場合がありえま
す。
- ライセンスによっては、特許を明示するという条項を持っていま
す。
- オープンソースとは何かは「オープンソースの定義」に書いてあ
ります。
- ちゃんと理解したいなら、原典にあたりましょう。
- ただし、著作権とソフトウェア開発について、知っていると分
かりやすいかも知れません。
- こんな資料を以前に書いたので、こちらを参考にしてく
ださい。こちらは著作権とソフト
ウェア開発から解説しています。
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変更履歴
2005-5:「図解オープンソースのことがわかる本」(日
本実業
出版)発売。
2005-9-17:OSC2005
Tokyo/Fallで「あらためて知っておきたい、オープンソースとは何なのか?
たとえば…」というセミナーで、このたとえ話をプレゼンする。
2006-3-19:テキストを一部見直し。
ライセンスとしてクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(帰属-同一条
件許諾 2.1)を適用する。
2006-4-2:表紙と補足を分ける. 著作権表示の表記を訂正
2006-5-12:English version release.
2006-5-18:日本語版の誤字を修正
2006-5-20:タイトルを変えてみた
2007-12-27:part1の誤記を修正
2011-08-02:イラストを差し替え。
2011-10-23:SlideShareに掲載。
質問と回答
どんなOSSとライセンスがあるの?
どんなソフトウェアがオープンソースになっているかは、会場の展示を
回ってもらうのがいいと思います。
ライセンスについては、BSDライセンスとGPL/LGPL、MPLの3つを押さえておけば良いんじゃないでしょうか。
こちらに解説があります。
デュアルライセンスって何?
著作権利用許諾では、相手に合わせて条件を変えることができます。
Aさんには無償で提供し、Bさんには1000万円払ってもらうというように、利用許諾条
件を変えることができます。
そこで、あらかじめ2つの条件を用意しておいて、相手にどちらかを選択してもらうというのが、デュアルライセンスになります。
GPLやLGPLのリンクについて難しいところを知りたい
そこのところは、けっこうややこしかったり曖昧だったりするので、本当にわかりにくいです。
詳しく解説した資料が、産業経済省から「オープンソースソフトウエアの利用状況調査/導入検討ガイドライン」として公開されているので、これを読むのがオ
ススメです。
何かの製品にGPLのソフトウェアを同梱したら、その製品を公開すべき?
単に同梱するだけなら、公開する必要はありません。どのような形態でGPLを適用されたソフトウェアとリンクしているかが重要です。
何かの製品にGPLのソフトウェアを同梱したら、コミュニティに貢献すべき?
必ずしも貢献する必要はありません。自由に利用していいし、その結果どうするかは、利用者が決めればいい。
そのGPLソフトウェアが製品の価値とどう結びついているかが重要ではないでしょうか。
単なるオマケなら、製品の価値は変わらないでしょう。
そのソフトウェアの品質が製品の価値に直結しているなら、その品質を維持するために貢献を検討しては如何でしょう。
ご意見・ご質問は
ご意見・ご質問などありましたら、オープンソース・ライセンスの談話室で
コメントしてください。
出来るかぎり、良い物にしたいと考えております。