カーソルの動作を解説してみる。
文字入力は、カーソルを中心に働きます。
この動きを理解するため、一匹の猿を思い浮かべてみましょう。
名前は"かあサル"。
ダジャレでスミマセン。
カーソルが文字を並べていく
かあサル"は、キーボードから受け取った文字を1文字づつ並べていきます。
文字を並べたら、自分はそこによじ登って、最後尾にぶら下がります。
次の文字を受け取ったら、一番後ろにくっつけて、また最後尾に移動します。
かあサルは、文字を並べて最後尾へ
[BackSpace]キーで、自分の前にある文字を捨てる
[BackSpace](バックスペース)キーを押すと、
かあサルは、自分の前にある文字を捨ててしまいます。
最後尾にいるときは、一番最後の文字が消されるコトになります。
[BackSpace]キーが押されると、最後尾の文字を捨てる
矢印キーで、文字の上を移動する
[←]キー(左矢印)キーを押すと、猿は文字の上を左に移動します。
1回キーを押すと、1文字分移動します。
その位置で[BackSpace]キーが押してみましょう。
[BackSpace]キーで自分の前にある文字を捨てるのですから、
その位置の文字を消して、空いた隙間はかあサルがくっつけてしまいます。
[←]キーで移動したら、[BackSpace]キーでその位置の文字を消して隙間を詰める
さらに、その場で文字を入力してみましょう。
かあサルは、その場に文字をはさみ込んで、
自分は、挿入した文字の後ろに移動するのです。
かあサルを移動しておいて文字を入力すると、その位置に文字を並べて、後ろに移動する。
こうやって考えると、文字入力の動作がわかりやすいでしょ。
かあサルとカーソルが同じ動きになっているのは、言うまでもありません。
[おまけ] カーソルの語源
カーソル(Cursor)とは、もともと計算尺についていたガイドラインのコトだそうです。
いまどき計算尺なんて聞いても大半の人が知らないので、
何のことだかさっぱりわかりませんけど・・・
Photo by Ribbon, CC 表示-継承 3.0,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=97188783
計算尺はモノサシのような形の手動計算器で、透明なスライダが付いています。
そこ赤い細線が引いてあります。この細線がカーソルです。
これを目盛りに合わせて、計算結果を読みとります。
文字入力の基礎は、ずいぶん昔(1970年代)に開発されたので
当時の技術屋にはピンときたのでしょう。
でも、色んな用語がのっている分厚い英和辞典を調べても
「パソコンで文字入力を即す点滅する縦棒」なんてことしか書ありません。
結局、コンピュータ用語にだけ残っているのでしょう。