1本指で入力OK!パソコン初心者のキーボード入門

やり方を知って使いこなそう!ひらがな・カタカナ・漢字・英語・記号

Part.7 at 2016-04-28

日本語キーボードの歴史 その2

AppleⅡの登場のすぐあとに、日本製のパソコンが発売されました。

NECのPC-8001です。

マイクロソフト社が開発したBASICというプログラミング言語が搭載されていました。

当初の日本製パソコンはカタカナだけ使えた

これは英語だけなく、ちょっとだけ日本語が表示できるようになってました。

といっても、本当にほんのちょっとだったんです。

カタカナしか使えませんでした。

今のパソコンは、とっても高性能ですよね。

画面サイズも、1024x768ピクセルなんていうのがすっかり当たり前になりました。

ピクセルというのは、画面を構成するマス目のコトです。

1024x768ピクセルというコトは、

横に1024個・縦に768個のマス目が並んでいるコトになります。

さて、1980年ごろのパソコンでは、こんな性能は求めようがありません。

画面サイズも、160x100ピクセルで8色なんて言うのが精一杯でした。

一文字の大きさは、8x8ピクセルで、80文字x25行がなんとか表示できました。

(計算すると数字が合いませんが、こんなふうな回路になっていました)

8x8ピクセルでは、ひらがなや漢字は表示できません。

できなくも無いんですけど、文字数が膨大になるので

当時のパソコンには収録できませんでした

。そこで、表示できるのは英数字とカタカナだけになったのです。

kb_503.gif

カナモードでカタカナを入力する

このカタカナを入力する時、キーボードの[カナ]キーを押しました。

こうするとカナモードになって、キートップに印字してあるカタカタが入力できました。

キ-トップの右側にある文字です。

カナモードになっている間は、英数字は入力できません。

もう一度、[カナ]キーを押すと、英語入力モードに戻りました。

kb_503a.gif

現在のパソコンにも、[カナ]キーの名残があります。

日本語入力のツールバーで右下の"KANA"をクリックすると、カナモードになります。

(Windows11では、タスクバーの日本語変換を右クリックして「かな入力」を選びます)

パソコン初心者は、何かの拍子にこのモードになってしまって

「カタカナしか出なーいッ」なんて事がありますが

それは、こう言うことだったのです。