日本語キーボードの歴史 その2
AppleⅡの登場のすぐあとに、日本製のパソコンが発売されました。
NECのPC-8001です。
マイクロソフト社が開発したBASICというプログラミング言語が搭載されていました。
当初の日本製パソコンはカタカナだけ使えた
これは英語だけなく、ちょっとだけ日本語が表示できるようになってました。
といっても、本当にほんのちょっとだったんです。
カタカナしか使えませんでした。
今のパソコンは、とっても高性能ですよね。
画面サイズも、1024x768ピクセルなんていうのがすっかり当たり前になりました。
ピクセルというのは、画面を構成するマス目のコトです。
1024x768ピクセルというコトは、
横に1024個・縦に768個のマス目が並んでいるコトになります。
さて、1980年ごろのパソコンでは、こんな性能は求めようがありません。
画面サイズも、160x100ピクセルで8色なんて言うのが精一杯でした。
一文字の大きさは、8x8ピクセルで、80文字x25行がなんとか表示できました。
(計算すると数字が合いませんが、こんなふうな回路になっていました)
8x8ピクセルでは、ひらがなや漢字は表示できません。
できなくも無いんですけど、文字数が膨大になるので
当時のパソコンには収録できませんでした
。そこで、表示できるのは英数字とカタカナだけになったのです。
カナモードでカタカナを入力する
このカタカナを入力する時、キーボードの[カナ]キーを押しました。
こうするとカナモードになって、キートップに印字してあるカタカタが入力できました。
キ-トップの右側にある文字です。
カナモードになっている間は、英数字は入力できません。
もう一度、[カナ]キーを押すと、英語入力モードに戻りました。
現在のパソコンにも、[カナ]キーの名残があります。
日本語入力のツールバーで右下の"KANA"をクリックすると、カナモードになります。
(Windows11では、タスクバーの日本語変換を右クリックして「かな入力」を選びます)
パソコン初心者は、何かの拍子にこのモードになってしまって
「カタカナしか出なーいッ」なんて事がありますが
それは、こう言うことだったのです。