1本指で入力OK!パソコン初心者のキーボード入門

やり方を知って使いこなそう!ひらがな・カタカナ・漢字・英語・記号

Part.5 at 2016-04-26

上手に変換するポイント。

人間というものは、なかなか間違いを減らせません。

日本語を入力する場合も、変換ミスよりも入力ミスが目立ちます。

上手に効率よく入力するためには、

いっきに長い文章を入力するのではなく、

こまめに区切って入力するのがお薦めです。

「わがはいわねこである」を一気に入力・変換すると

「吾輩は猫である」と入力する場合も、

「わがはいわ」と「ねこである」を区切って入力しないと

すぐに間違いを見つけられません。

例えば、次のように表示されたら、どこが間違ってるかひと目で分かりますか?

和賀は岩根湖である

「わがはいわ」と入力したので日本語変換が、次のように勘違いしてしまったのです。

わがはいわねこである

でも、悪いのは日本語変換ではありません。

ひらがなを間違えてるのが原因なのです。

こんな失敗をしないためには、

次のように、文章を細かく区切って入力するのが一番です。

わがはいはねこである

長い文章を入力してから間違いを見つけるのは、結構大変です。

でも、細かく区切って入力すれば、間違えてもスグに直せますよネ。

特に、キーボードに慣れないうちは、

こまめに変換した方が、確実に入力が早くなります。

変換途中で修正する方法

さて、[変換]キーを押した後で入力間違いに気づいたら

こんなふうにして修整します。

kb_402.gif

[変換]キーを押した後で[ESC]キーを押すと

変換前の状態に戻るのです。

ここで矢印キー[←][→]を押せばカーソルが移動します。

[BackSpace]キーで不要な文字を消して正しい文字を入力します。

この修整方法は、「ちょっと前の間違いを発見したら」で紹介しました。

欲しい漢字の候補を呼び出すには

では、欲しい漢字が一発で出てこない時は、どうすればいいでしょうか?

これも簡単です。

もう一度[変換]キーを押せば良いのです。

すると、他の変換候補が表示されます。

kb_402A.gif

ここには、変換候補が一覧表示されています。

色が反転しているのが、選択中の候補です。

下の候補を選択するには、もう一度[変換]キーを押しましょう。

通り過ぎてしまった時は、[↑]キー(上向きの矢印)で戻ります。

入力したい候補のトコロに来たら、[Enter]キーで確定します。

上手に変換するポイント

初心者が上手に変換するためにはこんなふうに操作しましょう。

ちょっとまとめておきますネ。

  • こまめに区切って変換する
  • [ESC]キーで変換前に戻る
  • 変換前に戻ったら矢印キーと[BackSpace]キーで修正する
  • [変換]キーで、他の候補を表示する

変換の練習

では、短めに区切って変換する練習をやってみましょう。

例によって、夏目漱石の「吾が輩は猫である」の登場です。

「ここで区切ると良いよ」という位置に「」で印がつけてあります。

(もう少し長めに区切る方法は、次のページで説明します。)

ひらがなに注意しながらやってみましょう。

No 問題
* わがはいは|ねこである。
吾輩は猫である。

No 問題
1 なまえは|まだない。
名前はまだ無い。

No 問題
2 どこで|うまれたか|とんと|けんとうが|つかぬ。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。

No 問題
3 なんでも|うすぐらい|じめじめした|ところで
何でも薄暗いじめじめした所で

No 問題
4 にゃーにゃー|ないていた|ことだけは|きおくしている。
にゃーにゃー泣いていた事だけは記憶している。

No 問題
5 わがはいは|ここで|はじめて|にんげん|というものを|みた。
吾輩はここで始めて人間というものを見た。

No 問題
6 しかも|あとできくと|それは|しょせいという
しかも後で聞くとそれは書生という

No 問題
7 にんげんじゅうで|いちばん|どうあくな|しゅぞくで|あったそうだ。
人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。

No 問題
8 この|しょせい|というのは|ときどき
この書生というのは時々

No 問題
9 われわれを|つかまえて|にてくう|というはなしである。
我々を捕まえて煮て食うという話である。

No 問題
10 しかし|そのとうじは|なんという|こうも|なかったから
しかしその当時は何という考もなかったから

No 問題
11 べつだん|おそろしいとも|おもわなかった。
別段恐しいとも思わなかった。

No 問題
12 ただ|かれの|てのひらに|のせられて
ただ彼の掌に載せられて

No 問題
13 すーと|もちあげられた|とき
すーと持ち上げられた時

No 問題
14 なんだか|ふわふわした|かんじが|あった|ばかりである。
何だかふわふわした感じがあったばかりである。

No 問題
15 てのひらのうえで|すこし|おちついて|しょせいの|かおを|みたのが
掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのが

No 問題
16 いわゆる|にんげん|というものの|みはじめであろう。
いわゆる人間というものの見始めであろう。

No 問題
17 このとき|みょうなものだと|おもった|かんじが|いまでも|のこっている。
この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。

No 問題
18 だいいち|けをもって|そうしょく|されべき|はずの|かおが
第一毛をもって装飾されべきはずの顔が

No 問題
19 つるつるして|まるで|やかんだ
つるつるしてまるで薬缶だ。

No. : 913.6 な そ 著者名 : 夏目漱石 書籍名 : 吾輩は猫である(新字・新仮名遣い) 底本 : 「夏目漱石全集1」ちくま文庫、筑摩書房 1987(昭和62)年9月29日第1刷発行 底本の親本 : 「筑摩全集類聚版夏目漱石全集」筑摩書房 1971(昭和46)年4月~1972(昭和47)年1月にかけて刊行 入力者名 : 柴田卓治 校正者名 : 渡部峰子、おのしげひこ、田尻幹二、高橋真也、しず、瀬戸さえ子