[AIUEO]を覚えちゃおう。
キーボードの基本はタイプライターにあり
さて、先ほど英文タイプライタを紹介しました。
古いアメリカ映画などで、秘書さんやOLさんがパタパタと叩いていることがあります。刑事モノの映画だと、無骨な刑事さんが一本指で格闘してたりします。いわゆる英語用ワープロマシーンです。
キーボードの使い方は、このタイプライタと全く同じです。というか、タイプライタをパソコンに接続したのがキーボードなのです。
人から聞いた話ですが、アメリカで書類を清書するというのは、タイプライタで打ち直すことなのです。履歴書を書くときは、専用用紙のマス目を埋めるのではなくタイプライタで打っちゃいます。
その証拠に、初期の英語版のワープロソフトには表組みや罫線機能はついていませんでした。表計算ソフトでプリントしても、表の枠組みは印刷されませんでした。タイプライタでは罫線が書けないので、誰も必要としなかったのです。
そんなふうに、誰もがタイプライタの基本的な操作を知っているので、パソコンにも違和感がないのでしょう。とはいえ、刑事さんたちが一本指で格闘しているのも事実です。10本指を使わないで、人差し指だけでパソコンやタイプライタを使いこなしているのです。
日本では、タイプライタを知っていても使ったことがない人が多いと思います。そこでこの章では、タイプライタ=キーボードの使い方を丁寧に解説していきます。
キーがいっぱいあるのがキーボード
さて、キーボードを見てみましょう。たくさんボタンが並んでます。我々日本人は、これだけで、めまいがしそうです。
このボタンのことを『キー』(打鍵)と言います。タイプライタでも、このボタンをキーと呼びます。ちなみに、ピアノやオルガンの鍵盤も『キー』と呼びます。最近では、オルガンのような鍵盤だけの『キーボード』という楽器もあります。キーがいっぱい並んでいるのが、キーボード(Key-Board:鍵盤)なんですネ。
こんなにたくさんキーがあると、目的のキーを探すのが大変です。特にパソコン初心者は、キーを探すときに、キーボードの端から順番に見ていきますから、目的のキーが一番最後に見つかるなんてコトもあるでしょう。
キーボードを上手に使うには、何となく眺めているだけではダメなのです。
頻繁に使う大事なキーを、ちゃんと覚えてしまいましょう。
まずは「AIUEO」の場所を覚えてしまいましょう。
ひらがなの「あいうえお」ではなく、ローマ字で入力するための[AIUEO]の場所を覚えます。
前にも言ったように、とにかくこの5個を覚えてしまえば、「ローマ字入力」の半分を覚えたことになります。それに、この5個、実はとっても覚えやすい場所にあるのです。
下の図を見てください。
- あ[A] : 左はしの上から3段目
- え[E] : その1段上のちょっと右
- う[U]・い[I]・お[O] : そこからさらに右に行ったトコロ
結構、まとまっていますよね。これらのキーは、[A]と[E]は左手で、[U][I][O]は右手の人差し指で押してやります。すぐに探せるように、[AIUEO]のトコロに小さなカラーシールを貼っておいても良いかも知れません。
自分のキーボードで確認しておきましょう。実際に文章を打ってみると、探すキーが半分になったのがわかると思います。これで、ローマ字入力の半分のキーは覚えてしまいました!