デジカメ画像を写真サイズに印刷する


最近のデジタルカメラとインクジェットプリンターの進化によって気軽に家で高画質な写真のプリントが出来るようになりました。
そこで、普通の写真のアルバムにデジタルカメラのプリントを入れて楽しめるようにPSPでデジカメの写真を普通の写真と同じ大きさに印刷してみましょう。
ここでいう写真サイズとは最も一般的にDPEショップでプリントされるL版サイズの事です。L版サイズでプリントすれば普通の写真(銀塩写真)を入れるアルバムやフォトスタンド等が利用できてよりデジタルカメラを楽しむ事が出来ます。
 

L版サイズを印刷するのに一番適している紙はA6サイズの紙です。ハガキサイズの紙でも可能ですがハガキサイズには裏に郵便番号等の印刷がしてありますし、紙そのものの品質もあまり良くありません。より銀塩写真の品質に近づけるためにも光沢感の高い品質の良いA6サイズのインクジェットプリンター専用用紙に印刷する事をお勧めいたします。ちなみに私が現在気に入って使っている紙は「コニカフォトジェットペーパー PhotolikeQP」のA6サイズのものです。プリンターメーカー純正の専用紙ではありませんが、メーカー純正のものより光沢感・白色度が高く、銀塩写真に近いプリントが得られます。



 
○写真をトリミングします。

基本的な写真の補正をした後、写真をトリミング(切り抜き)します。(写真の補正についてはこのHPの写真の補正をご覧下さい。)
デジタルカメラの画像の縦横比率と銀塩プリントL版の縦横比率が異なるためです。ここでは全て横画像で解説しています。縦画像の場合は縦横の数値を入れ替えて下さい。

トリミングするサイズは
35万画素   640*480  →  640*448
85万画素  1024*768  → 1024*717
109万画素 同上
131万画素 1280*960  → 1280*896
150万画素 1280*1024 → 1280*896
211万画素 1600*1200 → 1600*1120
230万画素 1800*1200 → 1714*1200(トリミングしなくてもこのままでも良い)
250万画素 1712*1368 → 1712*1198

これに当てはまらない画像でも 1.4222222:1 の縦横比になるようにトリミングしてください。

正確にトリミングするためには数値でトリミングした方が正確です。PSPで数値でトリミングするにはツールバーのトリミングボタン()をダブルクリックすると数値を入力するダイアログボックスが出現します。ここで上記の数値を入力してOKボタンを押してください。
 

トリミングのダイアログボックス
上のイメージサイズがオリジナルの画像サイズです。画像によって上の部分を切り抜くのか下の部分を切り抜くのかによって入力する数値が変わります。例えば1280*960の画像をトリミングする場合、画像の上のほうを利用したいのであれば(0,0)-(1280,900)、下の部分を利用したいのであれば(0,60)-(1280,960)で実行します。現在のサイズにトリミングサイズが出ますので(左の例ではどちらも1280*900になる)これを見ながら数値を入力してください。OKを押した後実際の画像にトリミングする範囲が線で囲まれますので画像内でダブルクリックすればトリミングの完了です。選択範囲がずれないように選択されていない所でダブルクリックするようにして下さい。


 
○印刷サイズと解像度を設定します。

イメージ → サイズ変更 を実行します。下図のダイアログボックスが表示されますので 印刷時のサイズにチェックを入れて、解像度を入力します。写真に最適な解像度はお使いのプリンターの最大解像度にもよりますが、180、240、360のいずれかで問題ないと思います。
次に印刷サイズの幅と高さを入力します。L版は127mm*89mmですので、縦/横の比率を保持するにチェックを入れ、単位をインチからセンチに変え、幅に12.7もしくは高さに8.9と入力してOKを押して下さい。誤差が多少出ますが許容範囲内だと思ってください。

サイズ変更ダイアログボックス


 
○印刷します。

印刷プレビューを表示し、設定ボタンを押して下さい。
サイズをA6に設定し、余白を設定します。余白は左、上ともプリンターの説明書を読んで印刷可能範囲に設定してください。ここで注意していただきたいのはスケールを必ず100にするということです。これが100以外だと印刷する大きさが狂ってしまいます。

後はお使いのプリンターで一番綺麗に印刷できる設定で印刷してください。これで銀塩写真のL版サイズでデジタルカメラの画像を印刷できます。


ページ設定ダイアログボックス。スケールは必ず100にしておいて下さい。


 
○おまけ

印刷できたら白い余白の部分を切り離し、銀塩写真のL版と同様にアルバムに入れたりフォトフレームやフォトスタンドにお気に入りの写真を入れてお楽しみください。最近のデジタルカメラとインクジェットプリンターでしたら本当に銀塩写真と同じクオリティーのプリントを得る事が出来ます。余白を切り離したら本当に写真そのものです。

この余白を切り離す際に、はさみを使うとぶれて真っ直ぐ綺麗に切り離せません。カッターで切り離すと真っ直ぐ綺麗に切り離せますが、ペーパーカッターを使うとより綺麗に簡単に余白を切り離す事が出来ます。便利ですよ。角もきっちり垂直になるし。

愛用のペーパーカッター
KOKUYO製 A6サイズまで切れる小型のもの。¥1800。